
Piet Mondrian, Composition No.10 (Pier and Ocean), 1915. Wikimedia Commons. · PD
黒と白のコンポジション10
作品情報
ストーリー
モンドリアンはパリで名を上げつつありましたが、1914年の夏、オランダに帰省していたときに第一次世界大戦が始まり、戦火のために戻れなくなりました。戦争の大半を、中立を保った祖国で過ごし、その一時期を海辺のドンブルフで、水へと突き出す木の防波堤を描いて過ごしました。この絵は、そうした素描から生まれたもので、彼が黒と白だけを用いた最初の作品です。中央の短い横の線はうねる波、その下の縦の線は、海へ伸びる桟橋の名残です。出発点はいまも実在の場所でありながら、水も桟橋も、小さく交わる線の広がりへとほとんど溶け込んでいます。




