
Wassily Kandinsky · PD
騎馬の二人
作品情報
ストーリー
『芸術における精神的なもの』のための初期のメモに、カンディンスキーは、絵の色の豊かさは見る者を強く引きつけると同時に、その奥にある内容を隠さなければならない、と書いている。1906年から07年にかけての冬、パリ近郊のセーヴルで描かれたこの「騎馬の二人」は、その言葉どおりの絵である。ロシアの民族衣装の若い男女が寄りそって馬に乗り、様式化された白樺の幹のあいだ、金色の葉の網の下を進む。背後には川の湾曲がきらめき、二艘のヴァイキング船の白い帆が浮かび、対岸には色とりどりの円屋根を持つ古いロシアの町が現れる。馬具も衣装も空も地面も、宝石のような色の粒に分けられ、輪郭が溶けていく。この絵の前には、横長のテンペラ習作と数枚の鉛筆素描があった。




