
Sailko · CC-BY-3.0
鹿狩り
作品情報
ストーリー
17世紀のアントウェルペンは、スヘルデ川の河口を北のオランダ側に封じられ、港としての勢いを失っていた。それでも画家の工房は動き続け、ヨーロッパ各地の貴族の館へ向けて絵が運び出されていく。フランス・スネイデルスはその輸出品のうち、動物と狩りの場面を専門にした画家だった。ルーベンスの大作に出てくる犬や果物を任されていたのも彼である。犬に組み伏せられる鹿をほぼ等身大で描く巨大な画面は、彼がほとんど一人で作り上げた型で、狩りの権利を持つ者の広間や食堂の壁を埋めるために注文された。ここで追われているのはダマジカで、領主が囲い込んだ猟場で養われ、そこで狩られる鹿にあたる。




