
Franz Marc · PD
葦の中の鹿
作品情報
ストーリー
1909年、フランツ・マルクはミュンヘンを引き払い、アルプスの麓のジンデルスドルフという小さな村へ移った。29歳。『青騎士』の結成も、動物を青や黄に塗り分けるあの色づかいも、まだ先の話である。この時期の彼は牧場に何時間も座って牛や馬の動きを見つめ、森では鹿の姿を追ってスケッチを重ねていた。葦のあいだの鹿を描いたこの絵は、その年の仕事にあたる。縦89センチ、横79センチ。バイエルンの州立絵画コレクションがこれを手に入れたのは1929年で、ミュンヘンの画商フーゴ・ヘルビングがフリッツ・クロスの旧蔵品を競売にかけたときだった。




