
Francisco de Zurbarán · CC-BY-SA-3.0
バルセロナへ向かう聖ペトルス・ノラスコの出発
作品情報
ストーリー
1628年8月29日、スルバランはセビリアのメルセド会修道院と契約を結んだ。回廊を飾るために、修道会の創立者ペドロ・ノラスコの生涯を22点の絵で描き、一年で仕上げるという約束である。急ぐ理由ははっきりしていた。その一か月後、ローマでノラスコの列聖が行われることになっていた。
描かれているのは物語の出発点で、故郷を離れバルセロナへ向かおうとする若いノラスコを、三人の若い貴族が引き止めようとしている。この若者たちの部分には、工房の助手の手が入ったと見られている。
連作はその後ばらばらになり、いま所在が知られているのは十点ほどにすぎない。この一点はパリのルイ・フィリップのスペイン絵画館、ロンドンの競売、ニューヨークの収集家を経て、1959年にメキシコの実業家フランツ・マイヤーの手に渡った。




