
Gennadii Saus i Segura · PD
十字架降下
作品情報
ストーリー
ロッソ・フィオレンティーノがこの《十字架降下》を描いたのは1521年、均衡のとれた調和の手本とされたラファエロが世を去ってわずか一年後のことである。若いフィレンツェの画家は、場面をまったく別のやり方で組み立てた。細い梯子の上の人物たちがキリストの遺体を降ろしていく。その動きは角ばって荒々しく、体は引き伸ばされ、頭は小さく、空間そのものがばらばらに砕けそうに見える。その下では、身内の者たちが悲しみのなかで凍りついている。淡いのに鋭いピンクや緑や青が、のっぺりとした空を背にきらめく。この絵はヴォルテッラの鞭打ち苦行の信心会が自分たちの礼拝堂のために注文したもので、長らく町の大聖堂に置かれていた。2023年に完了した修復が、その色彩にもとの鋭さを取り戻した。




