
Rosso Fiorentino · PD
聖母子とケルビム
作品情報
ストーリー
ロッソ・フィオレンティーノがこの絵をフィレンツェで描いたのは1517年ごろ、彼がまだ二十歳を少し過ぎたばかりのころだった。レオナルドやラファエロが、静かで均衡のとれた聖母子像の規範を築いていたが、ロッソの世代はその落ち着きにすでに飽き足らなくなっていた。彼はミケランジェロが示したとおり、聖母と幼子と天使たちを引き締まったピラミッド形にまとめながら、そこに顔立ちの鋭い小さなプットをひしめかせ、神経質で冷たい光で包んでいる。ずっとのちに、この絵は思いがけない旅をする。1810年、ナポレオンがルーヴルの長に据えたヴィヴァン・ドノンの手を借りてパリで買い取られ、東のサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館へ送られ、今もそこに掛かっている。




