
Pierre-Auguste Renoir, Diana, 1867. Wikimedia Commons. · PD
ディアナ
作品情報
ストーリー
1867年、ルノワールは26歳で、パリのサロンに入選しようとしていた。若い画家の道を開きうる官展である。はじめはありふれた裸婦にすぎなかったが、同時代の裸の女は不謹慎とみなされた。そこで彼は女神の持ち物を添える。手には弓、獣の毛皮、足もとには首に矢の刺さった鹿。こうして彼女を狩りの女神ディアナに仕立て、審査員が神話の主題なら受け入れてくれることを期待した。それでも絵は落選した。モデルはこの時期のルノワールの伴侶リーズ・トレオだとよく言われるが、今日では疑う研究者もいる。鹿の喉の血は、ほかのすべてと同じそっけなさで描かれている。




