
Eugène Louis Boudin · PD
ドルドレヒト、運河から見たグローテ教会
作品情報
ストーリー
ドルドレヒトの運河の奥に立つ塔は、途中でやめた工事の跡である。柔らかいオランダの地盤で塔が傾きはじめたため、1506年ごろ建築家たちは65メートルで手を止め、予定されていた石の八角形と尖塔は載らなかった。いまの輪郭を決めている四つの巨大な時計の文字盤は、1626年に付け加えられたものである。ウジェーヌ・ブーダンは1874年、この寸胴の姿を高さ35センチほどの小さな板に、運河の静かな水越しに描いた。オランダへ初めて出かけたのはその前年で、フランスに住むオランダ人の画家ヨンキントに勧められた旅だった。以後1890年まで何度も足を運んでいる。この板絵はいまニューヨークのブルックリン美術館にあり、カール・H・デ・シルヴァー夫人が亡き夫を記念して寄贈した。




