
エッケ・ホモ
作品情報
ストーリー
キリストのすぐ下の白いリボンに、1508年という年が書き込まれています。石の窓のなかに、茨の冠をかぶり手首を縛られたキリストが立ち、その隣で幅広の赤い帽子の人物が外套の端を持ち上げて、彼を人々に示しています。下では通りから押し寄せた群衆が槍を立て、腕を振り上げ、その叫びはラテン語を記した帯となって頭上にたなびきます。階段の踊り場では誰かが木の樽をあおって飲み、鞭を手にした男が段を下り、上の窓からはふたりの女性が赤ん坊を連れて身を乗り出しています。画面の下の隅には、騒ぎから離れて、赤い服の男が手を合わせてひざまずいています。この板絵の費用を出した寄進者です。ベルヴェデーレはこの作品をフィラッハのウルバン・ゲルチャッハーの名で登録し、ウィーンの森にあるシトー会のハイリゲンクロイツ修道院から来たと記しています。

