
Jean-Auguste-Dominique Ingres · CC-BY-SA-4.0
エドム・ボシェ
作品情報
ストーリー
1811年、アングルは国費留学の若きフランス人画家としてローマに暮らし、そこでエドム・ボシェの肖像を描いた。ボシェも同じフランス人で、当地でナポレオンの行政に携わっていた。これは楕円形の肖像で、それが珍しい。アングルはこの丸みを帯びた画面で多くの女性を描いたが、男性に同じ形を与えたのはただ一人、この作品だけだ。理由は家庭にある。この絵はボシェの妹セシルの肖像と対をなすものとして構想され、兄と妹が一対として並ぶよう作られた。アングルは冷たく正確な線で顔を描き、一つひとつの造作をきっぱりと定め、襟と暗い上着は簡素にとどめる。二つの楕円はしばらく離ればなれになっていたが、今はふたたびパリの同じ美術館で並んで掛けられている。




