
Jean-Auguste-Dominique Ingres / After Nicolas Poussin · PD
エリエゼルとリベカ
作品情報
ストーリー
これは若い画家の習作である。1800年ごろ、アングルは20歳前後で、ジャック=ルイ・ダヴィッドのパリの画室に学んでいた。この小さな画布は、ルーヴルにあるニコラ・プッサンの《エリエゼルとリベカ》を部分的に模写したものだ。巨匠を模写することが学徒の学び方であり、ルーヴルが一般に公開されたのはほんの数年前、1793年のことで、プッサンのような作品が初めてどの学生の手にも届くようになった。主題は創世記に由来する。アブラハムの僕エリエゼルは、イサクの妻を探すよう遣わされ、井戸のほとりでリベカに出会い、贈り物を差し出す。プッサンの静かで均衡のとれた人物配置は、ダヴィッドの一門が尊んだ古典的な秩序そのものだった。この模写の翌年、アングルはローマ賞を得て、その後の生涯を決定づける研鑽のためにイタリアへ赴くことになる。




