
Édouard Manet · PD
樹木の習作
作品情報
ストーリー
1859年、27歳のマネは初めてサロンに絵を送り、落選した。《アブサントを飲む男》である。審査員のなかでドラクロワだけが賛成したと伝えられている。同じ年の作とされるのが、この小さな習作だ。縦54センチ、横30センチの細長い画面に、川沿いの斜面に立つ木々が、素描のような筆づかいで置かれている。マネはこの時期、パリ近郊のセーヌ、サン=トゥアン島のあたりで戸外の写生をしており、その土地は1859年から1863年のいくつかの作品の背景に現れる。この習作を1863年の《草上の昼食》の下ごしらえと見る研究者もいる。マネは生涯これを手放さなかった。1883年に彼が亡くなったあと、翌年ドルーオで開かれた遺作の売立てで人手に渡っている。




