
Camille Pissarro · PD
サントゥアン=ロモーヌの工場
作品情報
ストーリー
画面の下の方をオワーズ川の水面が占め、対岸には赤い屋根の建物が並び、三本の煙突から上る煙が雲の厚い空へ流れていく。1872年、ピサロは家族とともにパリ北西の町ポントワーズへ戻った。その対岸のサン=トゥアン=ロモーヌには、近くの畑で採れるテンサイからアルコールを蒸留する工場ができたばかりだった。翌1873年、ピサロはこの工場を四度描いている。産業の建物を主題に選ぶ印象派の画家は多くなかった。美術史家リチャード・ブレッテルは、1860年代から1870年代にかけてのピサロの現存作品のなかで、「人間化された前景」を持たないのはこれらの工場の絵だけだと指摘している。




