
J. M. W. Turner · PD
コンスタンティノープルの大火
作品情報
ストーリー
1834年10月16日の夜、ロンドンの国会議事堂が燃えた。ターナーはテムズ川に浮かぶ小舟からその炎を眺め、手帳に色をつけ、翌年には二点の油彩に仕立てている。リール美術館が持つこの一枚も、同じ1834年ごろの作とされる。
ここで燃えているのは、それより1300年以上前の都市だ。475年、東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを大火が襲い、市の中心を焼いた。ターナーが見たはずのない古代の災厄が、建物の輪郭が溶けるほどの光と煙の塊として画面を占めている。
大きさは横62センチ、縦46センチ。厚紙に油彩で描かれ、のちにカンヴァスへ裏打ちされた。収集家ジョルジュ・オアンシェルらの手を経て、フランス北部リールの美術館に落ち着いている。




