
森の端の花、果物、爬虫類、そして昆虫
作品情報
ストーリー
ラヘル・ライスは画面左上に署名し、1716年と記した。視線は上ではなく下へ向かう。花瓶も卓もない。あるのは森の地面で、茎のあいだにブドウと桃が転がり、鳥の巣、カワセミ、虫、そして一匹の蛇がいる。こうした絵にはゾットボスコ、下生えの静物という呼び名がある。ライスにはそれを描く下地があった。父フレデリック・ライスはアムステルダムの解剖学・植物学の教授で、ヨーロッパでも指折りの標本コレクションを持ち、彼女はそれを写して描くことを覚えた。この絵がフィレンツェに来たのは没後ずっとあと、1823年2月の購入による。1940年にはふたたび街を離れ、トスカーナの館で戦争をやり過ごした。




