
仔馬
作品情報
ストーリー
徐悲鴻の名を高めたのは疾走する馬だが、ここに描かれているのは仔馬、まだ若い一頭で、黒い墨だけで紙に描かれている。制作は1948年、中国の内戦が終わろうとする最後の数か月で、翌年には新政府が彼を北京の国立美術学校の長に据えることになる。作品には、彼が生涯をかけて結び合わせた二つの流れが見てとれる。体はパリで学んだ西洋の解剖に基づいて組み立てられ、同時に伝統的な中国の水墨のゆるやかで潤んだ筆で置かれている。動物の周囲は古い流儀のままに何も描かず、白い紙そのものが仔馬の立つ空気になっている。