
Nicolae Grigorescu · PD
ゲルガニのジプシー女
作品情報
ストーリー
フランスから戻って間もない1872年ごろ、グリゴレスクはブカレスト近郊のゲルガニにあるギカ家の領地に滞在し、そこで暮らす人々を描いた。この若いロマの女性もその一人である。パリ郊外のバルビゾンで学んだ戸外の光の扱いを、彼はルーマニアの村の日常に持ち込んだ。装飾的な民族画にするのではなく、日ざしの下に立つ一人の人物として、簡潔な筆で顔と肩の布をとらえている。背景はほとんど描き込まれず、明るい地の色がそのまま空気になっている。帰国後の彼が、異国の主題ではなく身近な農村の人々へ目を向けはじめた時期の作品である。




