
Giovanni Bellini · PD
ジョヴァンニ・エーモ
作品情報
ストーリー
15世紀末のヴェネツィアでは、肖像画の姿が変わりつつあった。それまで何世代にもわたり、人々はメダルのように横顔で描かれてきた。1475年ごろ、アントネッロ・ダ・メッシーナが到来すると、ヴェネツィアの画家たちは顔を見る者のほうへ向け始める。暗い背景の前、豪奢な錦をまとった老人のこの胸像は、その時期に生まれた。作はジョヴァンニ・ベッリーニとされるが、研究者の誰もが確信しているわけではない。描かれた人物が誰かも定かでなく、ヴェネツィアの貴族ジョヴァンニ・エモとも、傭兵隊長バルトロメオ・ダルヴィアーノとも呼ばれてきた。五百年あまり、彼はこちらを見つめ続け、その正体はいまも判然としない。




