
Henri Matisse · PD
三角帽の少女
作品情報
ストーリー
1923年ごろには、一世代前にマティスを悪名高くした荒々しい色彩は静まっていた。彼は地中海に面したニースに暮らし、冬のあいだ南の光に満ちた借り部屋で、衣裳をまとったモデルを描いた。まるで小さな私的な芝居を仕立てるかのようだった。ここでは若い女性が18世紀の装いに三角帽をかぶっている。ヴェネツィアの謝肉祭で身につけられたような装いであり、そのためマティスはこの絵を「ヴェネツィアの女」と名づけた。彼女に物語も劇的な筋もなく、ただ布地の、帽子の、顔を滑る光の心地よさのために置かれた姿がある。1924年、この絵が描かれた翌年、エミリー・シブリー・ワトソンがロチェスターの美術館のためにこれを購入した。




