桃を持つ少女

Valentin Serov · PD

桃を持つ少女


作品情報

制作年
1887
技法
カンヴァスに油彩
種類
絵画
寸法
91 × 85 cm

ストーリー

1887年、22歳のワレンチン・セローフは、モスクワ近郊の村アブラムツェヴォで夏を過ごしていた。ここは鉄道事業で財をなしたサーヴァ・マモントフが芸術家たちに開いた別荘で、画家や音楽家が集っていた。ある日、屋敷の食堂に、主人の娘で11歳のヴェーラが桃を手に駆け込んできた。その一瞬の生気にとらえられたセローフは、少女を一か月ものあいだ座らせて、この絵を描き上げた。桃はこの地の温室で育ったものである。窓から差す光が卓布や少女の頬の上でやわらかく揺れ、若い画家は瞬間の空気そのものをとどめようとした。完成した年、絵はモスクワの美術愛好家協会の展覧会で最高賞を受けている。セローフ自身は後年、この一枚に宿るあの若々しさに、二度と届かなかったと振り返っている。

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