
Ismoon ( talk ) 12:30, 8 February 2025 (UTC) · CC-BY-SA-4.0
グアリーノの聖母
作品情報
ストーリー
この聖母像は1910年、フィレンツェの古美術市場に現れた。16世紀の上塗りに隠されており、修復家がおよそ十年後にそれを剥がすと、はるかに古い板絵が姿を見せた。制作は1280年ごろ、シエナ派絵画の黎明期にあたり、長らく若きドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャの作とされてきたが、今日では年長の同時代人チマブーエを推す研究者も少なくない。誰が筆を執ったにせよ、この板絵は転換の一瞬をとらえている。硬いビザンティンの金地はまだ残るものの、傾けた聖母の頭と柔らかく肉づけされた幼子は、トスカーナ絵画がまさに向かおうとしていた、より温かく人間味のある手法を先取りしている。名はリッカルド・グアリーノに由来する。この絵を買い求め、1930年に美術館へ寄贈したトリノの実業家である。



