
John Singer Sargent · PD
キリストの頭部
作品情報
ストーリー
1897年の初め、サージェントはシチリアにいて、12世紀にビザンティンの職人たちがノルマン人の王たちの教会に施したモザイクを見て回っていました。ボストン公共図書館の壁画の次の段階を準備していた彼は、目にしたものを写し取っています。このカンヴァスは、そうした大きなキリストのモザイク像のひとつにならったもので、金地、光輪の中の十字、脇に抱えた開いた書物を、油彩で描いています。島から持ち帰ったものは、もうひとつありました。1903年に同じ図書館に設置された壁画「贖罪の教義」に、サージェントはチェファル大聖堂のアプシスのキリスト像を囲むラテン語の銘文を使い、その一語だけを変えたのです。チェファルでは、人を造り、自ら人となったキリストが、体と心を裁きます。ボストンでは、それをあがないます。このカンヴァスはサージェントが亡くなった1925年に、ボストンの収集家エドワード・ジャクソン・ホームズの寄贈で美術館に入りました。ホームズはのちに館長、さらに理事長として美術館を率いています。




