
レオポルト・ヴィルヘルム大公の鷺狩り
作品情報
ストーリー
画面の中ほどで、一羽の青鷺が鷹に襲われてもがいている。左手の丘の上から騎馬の一行がそれを見守り、ルーヴルはそのなかの帽子をかぶった人物を、スペイン王の名代として南ネーデルラントを治めたレオポルト・ヴィルヘルム大公としている。地平線に見えるのは大公の都ブリュッセルで、テニールスは大公の宮廷画家だった。美術館はこの狩りを寓意と読む。青鷺と鷹の戦いは、あらゆる戦争と同じく勝敗が読めないというのである。テニールス研究者のマルグレート・クリンゲはさらに踏み込み、南のフランスと北のオランダに挟まれながら持ちこたえるスペイン領ネーデルラントの姿を青鷺に見た。実際に大公は1652年、フランスからグラヴリーヌ、ついでダンケルクを奪い返している。ただしルーヴルはこの解釈を確かなものとはしていない。1784年、この絵はフランスの大鷹匠ヴォードルイユ伯爵の売り立てで、ルイ16世のために購入された。




