
Paul Gauguin, Hiva Oa, 1903. Wikimedia Commons. · PD
ヒバオア島
作品情報
ストーリー
ゴーギャンがこの風景を描いたのは、亡くなる直前の数か月、マルキーズ諸島のヒバ・オア島でのことだった。タヒチでもヨーロッパから十分に離れた気がしなくなった彼は、1901年にこの辺鄙な島へ移り住んでいた。1903年には病に侵され、借金を抱え、島のフランス当局やカトリックの伝道所と絶えず対立していた。それでもここに描かれたのは、静かで時の流れの外にあるような情景で、丘のあいだで馬と豚が休み、手紙を埋め尽くしていた役人や訴訟の影はどこにもない。同じ年の五月、彼はヒバ・オアで世を去った。最後期の一枚であるこの絵は、1908年にフィンランドへ渡り、以来ずっとヘルシンキに掛けられている。




