
Jean-Baptiste Camille Corot · PD
アンリ氏の家と工場
作品情報
ストーリー
1833年、コローは36歳で、サロンで二等の賞を得た。それでも画家としての評価はまだ定まっていない。この絵を注文したのはアンリという名の羅紗製造業者で、コローの父の知り合いだった。描かれているのは、ソワソンにある彼の住まいと工場である。コローは同じ機会にもう一枚、家の裏手からソワソン大聖堂の塔を望む眺めも描いた。そちらはいまオランダのオッテルローにある。当時の風景画で、工場の建物が主役として画面の真ん中に据えられることはまだ多くなかった。アンリのほうはコローを素人の絵描きと見ていたようで、いまでは初期のもっとも良い仕事に数えられるこの二枚の代金を、ついに払わなかった。




