
I, Sailko · CC-BY-SA-3.0
無原罪の御宿り
作品情報
ストーリー
17世紀のスペインでは、無原罪の御宿り、つまり聖母マリアが原罪なく宿されたという信仰が国を挙げての主題でした。宮廷や修道院が競って画家に描かせたのです。アントニオ・デ・ペレダは、今日では机上の頭蓋骨や消えかけた蝋燭を描いたヴァニタス、はかなさの静物で知られています。けれども後ろ盾だった宮廷の庇護者を1635年に失って宮廷を離れてからは、こうした教会や修道院向けの宗教画で生計を立てていました。天へと仰ぎ見られる若い聖母の姿は、当時のマドリードの祭壇でくり返された祈りのかたちです。
