
アトリエにて
作品情報
ストーリー
ジャン・ベローがこの小さな板絵をパリで描いたのは1880年。そのままフランスの個人の手に渡り、長く人目に触れずにいたようです。2008年1月、オンフルールの地方競売に再び現れたとき、目録の題は「アトリエで」、そして名優コクラン・エネを画家の扮装で描いた肖像、と記されていました。
コクランはコメディ・フランセーズの看板俳優で、当時のフランスでもっとも名を知られた役者の一人です。1897年には初代のシラノ・ド・ベルジュラックを演じました。ベローとは親しく、この板絵の四年後には、メニルモンタンの集会場を描いたベローの人だかりの場面で、演説者のモデルを務めています。
美術館がこの板絵を買ったのは2009年3月。台帳の題は「アトリエで」だけで、描かれた男の名は記されていません。



