
Camille Pissarro · PD
入り江とヨット
作品情報
ストーリー
ピサロがパリに着いたのは1855年の秋、25歳のときだった。それからしばらく、彼はフランスにいながらカリブ海を描き続けている。育ったのは当時デンマーク領で自由港だったセント・トマス島のシャーロット・アマリー、父が港の近くで雑貨商を営む町で、彼は入ってくる船をスケッチブックに詰め込んで育った。1852年にはデンマークの画家フリッツ・メルビューとベネズエラへ渡り、二年ほど現地で素描を重ねている。一艘の帆船が浮かぶこの入江は、1856年、フランスで、その素描の蓄えと記憶から描かれた。横幅は50センチほどの小さな画面である。1859年にはパリ北郊モンモランシーの風景をサロンに出しており、島の主題はそこで途切れた。




