八橋図屏風

八橋図屏風


作品情報

アーティスト
尾形光琳
制作年
1713
技法
六曲一双屏風、紙本金地着色
寸法
179.1 × 371.5 cm

ストーリー

光琳は宝永のはじめから五年ほど江戸で暮らし、大名家の注文に応じていた。京へ戻ったのは1709年、五十を過ぎてからである。この六曲一双はそのあとの作にあたる。主題は『伊勢物語』第九段、三河国の八橋。都を離れた男が沢のほとりの杜若を見て、かきつばたの五文字を句の頭に置いて歌を詠む、あの場面だ。ただし画面に旅人はいない。杜若の群れと、斜めに渡した板橋だけで場所を示し、詞書も歌も書き添えていない。見る人が本文を覚えていることを当て込んだ絵である。40代のころに描いた根津美術館の《燕子花図屏風》にも人はおらず、そちらには橋もない。2012年、情報通信研究機構がメトロポリタン美術館と共同でテラヘルツ波を当てて調べたところ、この屏風は花や橋の絵具の下にまで金箔が敷き詰められていた。《燕子花図屏風》では、花の下に金箔はない。

登録すると、最初の1か月の Premium が無料に。