
Rembrandt, Judas Repentant, Returning the Pieces of Silver, 1629. Wikimedia Commons. · PD
銀貨を返す悔悟のユダ
作品情報
ストーリー
1629年にこの絵を仕上げたとき、レンブラントは23歳ほどで、まだライデンで制作していた。描かれるのは裏切りのあとの一瞬である。ユダは祭司たちの前にひざを突き、三十枚の銀貨を返そうとし、両手をよじり合わせ、顔は絶望に打ち砕かれている。この絵の評判は、オランダ総督の秘書であり、当代きっての鋭い目を持つコンスタンティン・ハイヘンスの耳に届いた。彼は、この打ちのめされ、望みを失ったユダという一つの人物像だけで、若い粉屋の息子は同胞のみならず古代の巨匠たちをも凌いだと書き記した。世間が本当にレンブラントに気づいた、最初の機会の一つだった。彼はこの主題を二度と描かなかった。




