
Paul Cézanne, L'Après-midi à Naples [Afternoon in Naples], 1875. Wikimedia Commons. · PD
ナポリの午後
作品情報
ストーリー
1875年ごろ、セザンヌは三十代半ばで、パリのサロンから年ごとに落選を重ねていた。彼は画風を和らげるどころか、いっそう荒々しくした。ここでは裸の男女が寝台に横たわり、召使いがカーテンを引いて飲み物を運んでくる。厚く重ねた絵具と燃えるような赤で描かれている。この平行する筆触は、1870年代の初めにピサロと並んで制作するなかで身につけたものだ。同じ主題のより早い一作を彼は「ワイン・グロッグ」と呼び、それはすでに新聞を騒がせていた。より軽やかな題名《ナポリの午後》は、友人の風景画家アントワーヌ・ギュメが、暑さと気だるい快楽の国というフランス人のイタリア観をもじって付けたものである。




