
Didier Descouens · PD
テトゥアンの戦い
作品情報
ストーリー
1860年、バルセロナ市は一人の若い画家を戦地へ送り出した。スペイン軍にはカタルーニャ義勇兵の一個大隊も加わり、モロッコでプリム将軍のもとに戦っていた。この将軍は、画家と同じレウスの生まれである。県当局はマリアノ・フォルトゥーニを前線に派遣してテトゥアンの戦いを記録させ、彼はそこで三か月ほどを過ごし、200点近い素描と水彩で紙を埋めていった。帰国後に取りかかった巨大な画布は幅がほぼ十メートルあり、公式の大記録となるはずだった。ところが彼はどうしても仕上げられず、気力を失って途中で放り出し、バルセロナから前渡しされた金を返してしまう。残されたのは奔放で素早い筆触で、完成した絵というより巨大な下絵に近く、疾駆する騎兵も立ちこめる硝煙も、画布にかろうじて留められているだけだ。


