
Paul Cézanne, La Maison du pendu, Auvers-sur-Oise, 1874. Wikimedia Commons. · PD
首吊りの家、オヴェール=シュル=オワーズ
作品情報
ストーリー
1870年代のはじめ、セザンヌはパリの北、オーヴェル=シュル=オワーズに移り、近くのポントワーズにいた年上の友人カミーユ・ピサロと並んで戸外で制作していた。ピサロに導かれるように、彼の色は明るくなり、筆づかいは落ち着いていく。1873年のこの風景がその成果だ。厚く塗り重ねた絵具で、傾いた屋根と土の斜面ががっしりと組み上げられている。「首吊りの家」という物騒な題がついているが、実際にそこで人が首をつったという確かな記録はない。この絵は1874年、写真家ナダールのアトリエで開かれた第1回印象派展に、セザンヌが出した三点のうちの一点だった。会場でこれを買ったのはドリア伯爵で、のちに熱心な支持者ヴィクトル・ショケの手に渡った。




