
Vincent van Gogh, La Mousmé, 1888. Wikimedia Commons. · PD
ムスメ
作品情報
ストーリー
ラ・ムスメとは、日本の少女を指す言葉だ。ファン・ゴッホは1888年、南フランスのアルルでこの少女を描いたとき、ピエール・ロティの小説『お菊さん』からこの語を借りた。弟テオへの手紙で、「ムスメとは12歳から14歳ほどの日本の娘のこと、ここではプロヴァンスの娘だが」と説明している。当時の彼は、明るい光にあふれるプロヴァンスに憧れの日本を重ねて見ていた。椅子に浅く腰かけた少女は、赤と青の縞の上着をまとい、手には花の咲いたキョウチクトウの枝を握っている。背もたれの丸みや服の輪郭には、彼が集めていた浮世絵のような平らな線が生きている。




