
Titian · PD
ラ・スキアヴォーナ
作品情報
ストーリー
ティツィアーノがまだ20歳そこそこの頃に描いた、一人の女性の肖像です。当時、名もない女性を主役にした個人の肖像画は、まだ珍しいものでした。彼女はこちらへ堂々と視線を向け、その落ち着いた眼差しは、それまでのどんな女性像とも違っています。手前の石の欄干には、彼女の横顔が浮き彫りのように刻まれ、古代ローマの彫像やカメオを思わせます。同じ欄干には「T・V」の二文字。これは画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオの署名です。彼女が誰なのかは今も分かっておらず、ダルマチアの女という通称も、ずっと後の17世紀に付けられたものでした。




