
Paul Cézanne, Lady in Blue, 1904. Wikimedia Commons. · PD
青衣の婦人
作品情報
ストーリー
1904年、セザンヌは故郷エクス・アン・プロヴァンスで、世間から離れて制作を続けていた。亡くなる二年前のことだ。この《青衣の女》で椅子に腰かけるのは、つば広の帽子をかぶった女性だが、モデルが誰なのかは分かっていない。顔の描写はあいまいで、青いドレスや背後のカーテンと同じ絵の具の面として扱われている。晩年のセザンヌは、人物も静物も同じ視線で見つめ、形を色の積み重ねへと還元していった。背景の壁には、彼のアトリエによく登場した掛け布らしき模様がのぞく。現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にある。




