
テラスで働く婦人
作品情報
ストーリー
妻を亡くしたあと、クリスティアーノ・バンティはフィレンツェ北西の丘、モンテムルロのヴィッラ・デル・バローネに移り、最後の20年近くをそこで過ごした。画家仲間から買い集めた絵で埋まった家で、仲間の何人かを泊めてもいた。この小さな板絵は、その家である。テラスに腰かけて針を運ぶ女性を、美術館の台帳は娘のアラーイデと見ている。八人の子のうち、もっとも父に近かった人である。台帳は支持体を木と記すだけで、寸法をいっさい公表していない。年記は絵そのものにある。左下にペンで82と書かれていて、これが1882年、バンティが58歳になった年にあたる。

