
月光の風景
作品情報
ストーリー
1710年、レンブラントの友人でありパトロンでもあったヤン・シックスのアムステルダムの屋敷の財産目録には、美術品の部屋にあったアールト・ファン・デル・ネールの「夕べ」の絵が記されている。美術館は、それがおそらくこの板絵だろうと考えている。そうだとすれば、この絵は1928年に売られるまで、200年以上シックス家にあったことになる。その後、石油王ヘンリ・デターディングが1936年、ほかの17点とともにアムステルダム国立美術館に寄贈した。ファン・デル・ネールがこれを描いたのは1650年代前半で、使った色はごくわずかだ。低くかかった月が広い川を照らし、その冷たい光が水面に映り、左手の家々の窓ガラスにきらめき、手前のカモの白い羽を浮かび上がらせる。道には馬に引かれた荷車が二台進み、水の上では漁師が小舟に立っている。