
Paul Gauguin, Landscape, Horse on the Road, 1899. Wikimedia Commons. · PD
風景、道の上の馬
作品情報
ストーリー
ゴーギャンがこれをタヒチで描いたのは1899年、みずからより素朴だと思い描いた世界を、フランス帝国の最果てまで追い求めた生涯の終わり近くのことだった。一頭の馬が桃色の土の道に立ち、その先にタヒチの人々と小屋が並ぶ。画面全体は、暖色の幅広い帯へと平らにならされている。彼がさらに遠いマルキーズ諸島へ移ったとき、この絵も一緒に旅をした。1903年、彼はそこからこの絵をほかの九点とともにパリの画商ヴォラールへ送った。同じ年に世を去る前に、フランスへ送った最後の作品群である。パリでこれを買ったのは、モスクワの繊維業の富豪セルゲイ・シチューキンだった。革命ののち彼の収集品は国有化され、こうしてタヒチの一本の道はモスクワの美術館に掛かることになった。




