
François Boucher · PD
ボーヴェ近郊の風景
作品情報
ストーリー
1740年ごろ、ブーシェはルイ15世時代のパリでもっとも人気のあるロココの画家で、羊飼いの娘や優雅な恋の場面ばかりを描いていた。川が流れ、木の橋が架かり、藁葺きの小屋が丸い塔のそばに寄り添うこの素朴な田園は、その宮廷的な世界とは正反対に見える。それでもこれは工房で組み立てられた景色だ。ブーシェは実在の場所を写生したのではなく、水車小屋や小屋、絵になる廃墟を組み合わせて理想の田舎をこしらえた。こうしたモチーフはやがて、彼がボーヴェの綴織工房のために描いた下絵に流れ込み、のちに彼はその工房の総監督にもなった。右下に署名のあるこの画布は、1923年にエルミタージュ美術館へ入った。




