
キリストの洗礼と洗礼者の説教のある風景
作品情報
ストーリー
画面の下のほう、水辺では、ヨハネがヨルダン川でキリストに洗礼を授け、岸では二人の天使が待っている。空からは細い光の筋が差し込む。右手の森の奥には小さな人だかりがあり、洗礼者ヨハネの説教に耳を傾けている。1693年のボルゲーゼ家の財産目録は、この小さな板絵の作者を迷わず「パオロ・ブリッリ」と記した。フランドル出身の画家パウル・ブリルのイタリア名である。ところが1893年、批評家アドルフォ・ヴェントゥーリは、描き込まれた小鳥や花、蝶に目をとめ、「ビロードのブリューゲル」と呼ばれたヤン・ブリューゲルの作とした。1928年にはロベルト・ロンギもこれに従った。研究者がブリルの名に戻したのは1959年のことで、美術館は現在、1597年頃の作としている。




