
Gustave Caillebotte · PD
ヨーロッパ橋
作品情報
ストーリー
1876年のパリ。オスマン男爵の大改造によって、街には広い大通りと鉄の建造物が次々と生まれていた。ギュスターヴ・カイユボットが描いたのは、サン・ラザール駅の線路をまたぐヨーロッパ橋である。太い鉄の桁が、遠近法にしたがって画面を鋭く奥へと引き込んでいく。橋の上を、山高帽の紳士と身なりのよい女がこちらへ歩いてくる。その先では、労働者らしい男が欄干にもたれ、線路のほうをのぞき込んでいる。同じ都市に暮らしながら交わることのない人々の姿が、さりげなく並んでいる。橋の下からは、蒸気機関車の白い煙が立ちのぼっている。




