
Giovanni Bellini · CC0
リーマンの聖母
作品情報
ストーリー
これは初期のジョヴァンニ・ベリーニで、1470年ごろの作である。のちに一世代にわたってヴェネツィア絵画を方向づける画家になる前の姿だ。彼が誰を念頭に置いていたかは見てとれる。くっきりとした人物像と、聖母の上に張り渡された花綱は、パドヴァの厳格な巨匠アンドレア・マンテーニャに由来する。マンテーニャはベリーニの姉を妻としていた。だが、やわらかな風景と、絵具が内側から光を放つように見えるさまを見てほしい。ベリーニは、ネーデルラントから伝わった新しい油彩の光を追い求めはじめていた。それはテンペラには届かない深みをもたらした。花綱に編み込まれた小さな瓢箪は装飾ではない。当時それは復活のしるしと読まれ、眠る幼子の上に意図して掛けられていた。




