
Eugène Delacroix · PD
民衆を導く自由の女神
作品情報
ストーリー
1830年7月、パリの街に三日間バリケードが築かれました。国王シャルル十世が議会を解散し、報道の自由を奪おうとしたことに市民が蜂起した七月革命です。ドラクロワはこの戦いを目にし、自由を擬人化した女性が三色旗を掲げて瓦礫を越えていく姿に描きました。彼女の足もとには倒れた兵士たちが横たわり、その後ろから帽子の労働者や、拳銃を握る少年が続きます。中央の女性はフランスの象徴マリアンヌの一つの姿とされ、掲げる青白赤の旗はフランス革命以来の理念を負っています。翌1831年のサロンに出品されたときの正式な題は、革命の日付そのもの、『1830年7月28日』でした。煙の向こうにかすんで見えるのは、セーヌ川に立つノートルダム大聖堂の塔です。




