
John Singer Sargent · PD
カンカル港の干潮
作品情報
ストーリー
ブルターニュの海辺の町カンカルは、モン・サン=ミシェル湾に面しています。この湾の潮の干満はヨーロッパでも最大級で、大潮のときには海面が十メートル以上も上下し、引き潮になると港の舟は泥の上にそのまま腰を下ろします。サージェントはこの小さな縦長のカンヴァスに1878年の年記を入れました。22歳のときです。視線はカンカルの港ラ・ウールの防波堤に沿って北へ向かい、堤のそばには帆船が一艘泊まっています。画中の暗い色の斜路は灯台から港の中へ下りていたもので、のちに石積みの船揚げ場に造り替えられました。絵の高さは半メートルにも届きません。1916年にはすでにボストンの収集家ゾーイ・オリヴァー・シャーマンの手元にあり、1922年に彼女が美術館に寄贈しました。




