
聖母子
作品情報
ストーリー
この聖母子に添えられた名は大きなものです。コレッジョと呼ばれたアントニオ・アレグリは、16世紀初めのパルマの画家たちを率い、柔らかな光に包まれた優しい聖母子像で愛されました。しかしこの板絵は「コレッジョ派」として登録されています。これは、巨匠自身の手ではなく、その周辺、あるいは彼の手法にならった後代の追随者から出たものだ、と美術館が慎重に言い表す言い方です。確かな制作年は伝わっていません。柔らかな肉づけと情のこもった姿勢こそコレッジョの聖母が愛された理由であり、それを記録に名を残さない画家が油彩でここに写し取っています。