
Lucas Cranach the Elder · PD
林檎の木の下の聖母子
作品情報
ストーリー
1530年ごろ、クラーナハはヴィッテンベルクで制作していた。数年前にマルティン・ルターが宗教改革の口火を切った町である。画家はルターと親しく、その子らの名づけ親であり肖像画も手がけたが、それでも改革の両陣営の注文に応えて、このような優しい聖母像を描き続けた。マリアの膝の上に立つ幼子は、りんごとひと切れのパンを同時に手にしている。りんごはエバと原罪を思い起こさせ、マリアを新しいエバとして示す。パンは命のパンであるキリストを指し示す。その背後には湖と岩上の城のある風景が広がり、彼特有の冷たいほどの明晰さで描かれている。




