聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
ジョヴァンニ・ディ・パオロがこの祭壇画を仕上げたのは1445年、シエナのサン・ドメニコ聖堂の一つの礼拝堂のためでした。シエナの聖カタリナと古くから結びついたドミニコ会の修道院です。礼拝堂は聖ドミニコにささげられていました。だから彼が人物のなかに姿を見せ、同じくドミニコ会のトマス・アクィナスとともに立ち、玉座の聖母子のより近くには聖ペテロと聖パウロが控えています。板絵はいまも金地を保っています。シエナの工房が何世代にもわたって続けてきたやり方で、手作業で打ち出し、磨き上げた金の地です。この祭壇画はそろったままでは残りませんでした。土台に沿って小さな場面を並べたプレデッラは、のちに分断されました。そのうちの二枚、《世界の創造》と《楽園からのアダムとエバの追放》は、いまニューヨークのメトロポリタン美術館にあり、かつて自らが下に据えられていた聖母から遠く離れています。

