
Lorenzo Lotto · PD
聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
クッションに「Lorenzo Loto 1534」と署名されたこの絵は、ロットが各地を渡り歩いていた時期の作である。繊細な画家でありながら、ティツィアーノらヴェネツィアの同郷者のような幸運に恵まれず、この頃はマルケ地方の小さな町々を注文を求めて回っていた。幼子を囲んで、彼は言わば一家三代を集めている。聖母とその母、聖アンナが、まさに署名の入ったクッションの上に並んで身を横たえ、祖父にあたる聖ヨアキムもいる。彼らとともに聖ヒエロニムスが控える。光は、ロットがこの時期に好んだ、酸味を帯びた冷たいもので、宮廷絵画の暖色から遠い。荘厳な場面というより、ひそやかで落ち着かない家族の集いのようだ。作品はのちにメディチ家の収蔵に入り、1798年からウフィツィにある。




